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でもどうもうまく切り替わらないんだな。 体は夏のような気候の日差しの下を歩くのに慣れてしまったし、船の揺れの記憶が心地良い浮き沈みの錯覚を足の裏に伝えてくる。 それに、弟から聞いた、とあるアメリカインディアンの話によると、速力のある乗り物で移動すると、魂が追い付いて来られなくなるんだってさ。 で、取り残された魂がてくてく歩いて自分の体のある場所にたどり着くまでには、どうしたって日数がかかってしまうのだそうだ。 なのでぼくは、これからしばらく抜け殻のような体で都市生活を送る。 こんな状態がいつまで続くのかって？　魂の奴に聞いてみてくれ。 以上。 　2015/10/07 11:08 (iPod touch 5thGeneration)